56.去年の春は

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来週から寒波が来るというので何としてでも週末中には、と思っていたけれど、今日、暖かい時間があったので、チューリップとオーニソガラムの球根をプランターに植えた。これで秋植えの球根はすべて植えたことになる。
年末に植えた球根は、隣りのプランターでがっしりとした芽を覗かせている。春が楽しみ。
ちなみにプランターは自作。ワインの木箱にドリルで鉢底穴をあけ、黒い防水ペンキを塗ったもの。底にはステンレス製のキャスターもついている。我ながら、こういうものはまめに作るなあ、と思う(作るの好きなのです)。

ああ、早く春が来ないかな。去年の春は、毎日次々とチューリップが咲いて本当に楽しかった。あまりにも楽しかったから、今年は去年の倍の量植えているのだけれど、一体どれだけ咲くだろう。春まであと6週間。それまでの我慢、我慢、我慢。

55.多肉植物

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買っておいた多肉植物の詰め合わせをガラスのボウルに植え替えてみた。
ちゃんと育つかしら。

実をいうと、多肉植物はカランコエともう一種類(名前がわからない)しか育てたことがない。どちらももらいもの。だから、さほど愛着が湧かなくて、他のと一緒になんとなく水遣りをしていた、という感じ。育てているという実感もなかった。
そもそも草花派の私には、多肉植物の魅力がいまいちぴんとこない。多肉植物はいまブームみたいだけど、可愛い、面白い、と聞くたび、そんなに可愛いかな、そんなに面白いかな、と首を傾げてしまう。でも、真面目に育ててみればわかるかもしれない。そう思い、手を出してみたわけです。どうなんだろう、魅力、わかるかな。

 

 

54.ネットのニュース

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昨日も今日も体調が良くて嬉しい。日中、日が差して暖かく、洗濯も楽しかった。
連休にパソコンから離れてぼーっとしていたのが功を奏したのだと思う。
いままで“ぼーっとする”というのがどうしてもできなかったけれど、この頃、少しずつできるようになってきた。
何も考えない時間がいかに大事か、この年になって痛感するなんて。ホント、今更ながら、ですよね。
食欲も人並みに湧いて、夜は鶏肉と舞茸の炊き込みご飯を作って食べた。美味しく炊けて大満足。
佐伯祐三の本は半分まで読んだ。

SMAPが解散するとかしないとか、私はテレビを観ないから世間でどうなのかはわからないけれど、ネットのニュースはどこでもトップ扱い。

 

 

53.素顔の佐伯祐三

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朝、寒くて目が覚める。小雨が降っている。今年、最初の冬の寒さ。

今日は通院日。
受付に診察券を出すと、待ち時間は一時間だという。
私は靴をもう一度履いて、コーヒーショップに向かう。
店の隅のソファでトーストと甘いミルクコーヒーを口にしながら、持参した本、『素顔の佐伯祐三』を読み、時間をつぶす。
著者は佐伯祐三の美大時代の友人、画家の山田新一。
パリで客死したことから、悲壮感漂う話題が多い佐伯祐三だけど、学生時代の楽しい日々なども綴られており、全体的に内容は明るい。

夜は《memorandom》の打ち合わせでthe geno の佐藤さん(=あいさとうさん/ex.ザ・ヘア)に会う。佐藤さんにお願いしている連載について、デザイン、進行の件など。

 

 

52.わが道

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新藤兼人監督『わが道』をDVDで観る。青森県十和田市から名古屋へ出稼ぎへ出た初老の男が東京で行き倒れ、病院、役所、警察の怠慢により、身元不明人として処理され、医大の解剖実験材料にされていた――その事実を知った妻が裁判を起こすという、現実にあった訴訟を映画化(裁判闘争記録『ある告発−出稼ぎ裁判の記録』が原作にあたる)。夫の役を殿山泰司、妻の役を音羽信子が演じていた。脇には錚々たる演劇人が大勢出演。内容は寒村の貧困、出稼ぎの問題を扱った社会派ながら独立系プロダクションの作品とは思えない豪華な顔ぶれに、まるでオールスター映画を観ているかのような奇妙な派手さが。それはともあれ、映画に映し出される寒村の貧しさは、住宅地育ちの私にはトラウマになりそうなほどの厳しさ。いまの農村の状況がどうなっているのかさえわからずにいる私だから、ただひたすら、農村怖い、寒村怖い、胸が痛むのを通り越して恐怖に顔をひきつらせること数回。観て良かったなあと思うし、よくできている映画だと思うけど、開けてはいけない哀しみの箱を開けてしまったような後味。ラストシーン、夫と営んでいた食堂を振り返る音羽信子のショットが深く印象に残った。

 

 

51.東京の妄想

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この週末は、ドライブがてら遠出して、大きな園芸店を見て回ったりして遊んでいた。といっても、お友達も私も仕事で疲れが溜まっていたため、口数少なく、車中無言の時間が多かったけれども。だけど、無言でも一緒にウロウロして、しかも遊んだような気分になれるのだから、きっと私たちは相性がいいのでしょう。沈黙を共有できるひとがいるというのはありがたいことです。

園芸店では苗を買うのは我慢して(これ以上増やしてはいけない)、その代り、“三つで500円!”のコーナーに可愛いリンゴの置物を見つけたので、それを買った。そして、一回50円でチューリップの球根のつかみ取りをやっていたのでそちらにも参戦。お友達は7個つかみ、私は6個。その店での最高記録が8個らしいから、なかなかいい線行ったのでは。

郊外の園芸店に行くといつも思うことだけど、都心の園芸店だとマンション暮らしのひとのために花苗を多くそろえているけれど、郊外の園芸店は一戸建てに住むひとがお客さんの中心だから、果樹の苗木(いわゆる植木)などもたくさん揃っていて、私はそれがうらやましい。実を言うと、園芸の趣味も6年を超えて、段々庭が欲しくなり始めている。枝を大きく張る樹にも挑戦してみたいのだ。

どこか土地の安そうなところに引っ込んで、庭の広い家を建てて、毎日、園芸→読書→園芸→読書で時間をつぶす、そんな生活が送れたらどんなに楽しいだろう――植木を眺めながら、妄想はむくむくと膨らんでいく。
今更そんなことできないと思うし、実際にはしないと思うけど(本当に園芸と読書だけだったら飽きる)、東京の街中に住んでいると、ふと魔が差したみたいに、東京から出ることを考えることがある(そしてすぐに我に返る)。

 

 

50.パッケージデザイン

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今週は仕事ばかりしていたように思う。くたびれた。
考えてみれば、年末年始もひとりで机に向かっていたから、そこから続いているとすればウンザリするのも当然か、とひとりごちる。

夕方、打ち合わせの後、ヘアパックを買いにドラッグストアに寄り、適当に良さそうなものを選んでレジへ持って行ったら、3800円でビックリした。
パッケージのデザインから受けた印象は1800円ぐらいだったから。
安いものは安っぽく、それなりのものはそれなりに、高いものは高そうにパッケージはデザインをしてくださいよ、と思いつつ、クレジットカードを差し出す。予想外の出費。

今年のアネモネは苗が良かったのか次々と咲いて嬉しい。
アネモネは八重咲きのものより一重のものが好き。

 

 

49.電源/電気

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朝、目が覚めて、突然、ひらめいた。
“机の下のゴチャゴチャしたケーブルをすっきりさせよう!いますぐ!”
それから二時間ほど机の下に潜り込み悪戦苦闘。意外と時間がかかって大変だった。

PCを使い始める前は、家の中にこれほどまでにケーブルが存在することはなかった。
それまでは、コンセントにつなぐものは大抵が家電だった。
いま思い返すと、なんだかのどかでほっとする。
「電源」ではなく、「電気」だったあの頃。

 

 

48.顔が見える

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頭を使わなくていいような映画が観たくなって、Amazonの動画配信で『ルパン三世』を鑑賞。キャスティングにブーイングの渦だった実写版のあれ。
でも、小栗旬のルパンはそれほど悪くなかった。童顔なのはどうなのかと思ったけど、ひょろっとしているところはアニメのルパンに近い気もしたし、喋り方も山田康雄ルパンをよく真似ていて、栗田貫一がルパンの声をやめたら、小栗旬が後を引き継げばいいのにと思った。
黒木メイサの峰不二子、浅野忠信の銭形警部、綾野剛の石川五右衛門については、まあ、これはこれでいいんじゃないの、という感じ。
だけど、さすがにそれは変だって!と思ったのは、玉山鉄二の次元大介。役者の希望なのか、監督の希望なのかわからないけど、ハットのかぶり方が全然次元大介じゃない。常に顔が出ていて、あの原作のストイックな雰囲気はまるでなし。グイグイ前に出てきて、ルパンとツートップ張っているひとみたいに見えた。あと、全然早撃ちに見えないところも・・・。
そもそも、次元大介のモデルってジェームズ・コバーンだったはず。ジェームズ・コバーンと玉山鉄二、比べるのは残酷だけど、方向が全く違うよなあ、そしてカッコよさの格も違う、と、原作を読みふけった人間はそこに強烈な違和感を覚えたのでした。そして、世界を股にかけた感じがまるでないというのが、日本人にはスケールの大きなものは撮れないのかな、と寂しく感じた点でした。ただ、B級映画を観たような、そういう楽しみはあったかもしれない。・・・いや、なかったかもしれない。なかったか・・・(でも、ダメそうな映画を狙って観るのが好きなの)。

 

 

47.苺色の種

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去年の暮れに蒔いたほうれん草の種から芽が出て、葉が伸び始めた。初めてのほうれん草栽培、食べられるまで育つかな。これでも一応、ちぢみほうれん草。ちなみに種が赤いのは、栽培促進の薬剤処理が施されているからだそうです。苺色で可愛いね。