今週前半の曇天から打って変わって昨日から青空が続いている。たとえ気温が低くても、陽が射すと気持ちが明るくなっていい。昨日は、ベランダにメジロが来て、可愛い歌声を聴かせてくれた。この頃、毎日、何種類もの鳥がやってくる(パンくずをお皿に乗せて外に出しているせい)。世の中は猫ブームらしいけど、私の部屋は野鳥ブーム。賑やかな朝と花の香りに幸せを感じる。
夜は、アル・パチーノを追いかけて、ウイリアム・フリードキン監督『クルージング』を観た。ゲイばかりが襲われる連続殺人事件が起こり、囮として潜入捜査に入った若い警官(アル・パチーノ)が捜査を続ける中で自己が揺らいでいく物語。ハードゲイの世界が舞台になっているので、そっちに話題がいきがちだけど、それはあくまで設定なので、私はそれほど刺激を受けなくて、でも、なんだか後をひく映画だった。ミイラ取りがミイラになるストーリーもそうだし、ラストのアル・パチーノの表情とか。単純にサイコ・サスペンスとして面白かったです。というか、怖かったです。というか、実際、「怖い怖い!」と言いながら観ました。首を傾げたくなるシーンもあったけど、やっぱり最後がね、え?え?え?ええええええっ? みたいな、映画ならではの終り方が良かった。いまのところアル・パチーノ作品にはハズレがない。