24.The World is Yours

TLTSA24

『火星までお買い物』の第三回原稿公開の準備が済んだので、DVDで『スカーフェイス』を観る(打ち上げ気分)。

物語はキューバからの移民、トニー・モンタナが持前の度胸と機転を活かしてコカインの売買でマフィアとして成り上がり、挫折していくストーリー。監督はブライアン・デ・パルマ。このあらすじなら、もう少し作品に深みを持たせることができたのでは、とも思うけど、映画としては十分楽しめた。というか、私はやっぱり銃撃戦のシーンが好き。邦画にありがちな20代の恋愛どうこうの話よりも断然好き。ラストのアル・パチーノが蜂の巣になってプールに落ちるまでの数分間とかホント興奮するもん。あと、トニーが見上げた夜空に“The World is Yours”と書かれた飛行船が浮かんでいるところなんかも映画的でぐっとくる。
それと、アル・パチーノの良さというのがいままで全くわからなかったのだけれど、『スカーフェイス』を観て、やっと魅力がわかったような気がする。正直さと狡猾さが共存しているところですね。ね。ね。ちょっと女性に甘えた感じもあって。なるほどなるほど。これでアル・パチーノ嫌いを克服できたので、実はまだ観ていない『ゴッド・ファーザー』シリーズにも駒を進められそう。観ても観ても名画はつきないなあ。