19.赤いストール

TLTSA19

通院日。朝、仕事に没頭していたら、家を出るのが遅れ、受け付けで待ち時間1時間と言われる。時間をつぶすため、カフェに入り、パン・オ・レザンとコーヒーの朝食をとりながら、G誌連載の原稿の下書き。

診察の結果は良好、薬は変わらず。鉄分の注射を売ってもらう。調子が良いのはいいことだけど、調子に乗って無理しないように、時間をかけて治していく病気だからね、と先生に釘を刺される。年内にMRIを受けておくようにとも。薬の量が増えなかったのは良かった・・・けど、一旦やめていた苦手なサプリメントをまた飲むことに。粒が大きて飲むのつらいんだよ・・・と心の中で泣きごとぽつり。

余談。今日は病院に赤いニットワンピースに刺繍を施した真っ赤なシャコックのウールのストールを巻いていったのだけれど、女医の先生のほうが同じストールを持っているとかで盛り上がった。「還暦過ぎてから赤いもの集めているの!」とお茶目な先生。それにしても、12年程前に、しかもパリで買ったストールを持っているひとにこんなところで会うなんて本当に奇遇!「お洒落な千彩さんが持っているならいいものなのね、ブランドはわからないけど意外と高かったことを覚えているわ」と先生。12年使っても全然傷まないのだから、先生、それは高くないってことですよ、と言いかけたけど、「お洒落な千彩さん」という言葉を真に受けていると思われるのも困るのでとりあえず黙って笑っておいた。